今流行しているコロナウイルス感染について

令和4年1月下旬から、10-30代の方を中心に流行しているコロナウイルスの感染においては、多くのお子さんは軽症に分類され、高熱が出ても、1~2日で解熱しているお子さんが多い印象です。腹痛や下痢、嘔吐がときどき見られます。嗅覚・味覚障害の症状は前ほど聞きませんし、現時点では、呼吸困難のような症状も少なくなっていると思われます。

感染者の咳やくしゃみ等の飛沫などによって、コロナウイルスに感染してから、熱などの症状がでるのは2,3日と言われています。以前のコロナウイルスに比べると少し早くなっているようです。実際にそのようなケースが多く見られます。ですので、コロナにかかった人と接触があったけれども、3日間が経過して特に症状がない場合は、すこし安心できるかもしれません。今のところ、公的な基準では、接触から10日間は発症する可能性があると考えられています。

軽症で済むことが多いとはいえ、熱が何日も続いていたり、嘔吐や下痢で元気が無かったり、発疹が出ていたり、咳込みがひどく苦しそうな場合は、診察を受けて頂いた方が良いと思います。

また、家族が濃厚接触者となり、家族内感染が広がっている中で、例えば、新生児(生後1か月)・乳幼児(0歳から7歳未満)が感染し、症状が出てくる場合もあるかもしれません。

乳児(とくに3か月未満)においては、早めに一度診察をさせてもらった方が良いと思います。
なんとなく活気がない、または、哺乳が十分ではない、嘔吐などで水分が取れない、息が苦しそうな場合は、入院で経過を見た方が良いこともあります。その場合は、遠慮なくご連絡をくださればと思います。